〜導入への経緯〜
 これまで既存車輌を種車にした改造の際は分解後『シンナープール』で塗装剥離を行ってきたんですが、どうも模型に使われているプラ素材はシンナーに侵されてしまう事(最悪割れた事象も経験〇| ̄|_ )があったりしたんで「どうにかならないものかねぇ?」と思っていたんです。で、何年か前にHPをウロウロしていると水抜剤を使った剥離方法がある事を発見!
 今回試験的に行ってみようという訳です。
〜実施編〜
用意したのは100円ショップで手に入れた自動車の水抜剤(以下IPA)と同じく100円のタッパーです。

今回は生贄に試験的にC20形2個とUM12Aを5個を使いました。
タッパーに剥離したいもの(今回はコンテナ)を入れたら後は惜しみなくIPAを注ぎ込みます。
このタッパーにIPA丸々1本(200ml)入れると丁度UM12が全部漬かっていい感じです。ケチケチせずに注ぎ込みましょう(^^♪
水抜剤だからと言って侮るなかれシンナー同様「火気厳禁!(第4類アルコール類)」アルコール特有のツンとくる臭いがあるので保管にはフタ付の容器をお奨めします。(揮発も最小限に防げて一石二鳥^^;)
〜観察編〜  1日経過〜
一晩漬込んだ後です。パッと見変化無いように見えますが↓
漬込んで1日が経つ訳なんですが、早くもUM12Aに変化が!
表面に小さなぷつぷつが出てきました(写真では解り難いかもしれない)
〜観察編〜  2日経過〜
C20形・UM12A共に裏返しにして漬込み続行。
UM12Aは前日に比べ表面のボコの数が多くなってきたのが解ります。
C20形も表面がボコボコしてきました。

ボケまくった写真で恐縮です(~_~)
〜観察編〜  3日経過〜
UM12Aは表を向くように返しました。
ここへ来て初めて歯ブラシで擦ってみました。結果はご覧の通り…

型式と側面JRFロゴは簡単に剥れ落ちました。爪で軽く引掻いただけで下地の白が顔を出します。
〜観察編〜  4日経過〜6日経過
あまり目だった変化はありません。気長にいきましょうか。
〜観察編〜  7日経過〜
1週間が経過。C20形も擦ってみました。側面は白帯が少し剥れた程度、天井部はご覧の通り…
再び擦ってみました、側面部分の下地がだいぶ見えてきました。
〜観察編〜  10日経過〜
これと言って目立った変化は無し。
C20は帯が剥れたのみで、緑部分はまだまだかかる様子。
〜観察編〜  14日経過〜
2週間が経過〜
ブラシで擦り落す実験を行っているのはC20・UM12A各1個ずつでその他は漬けっ放しで継続中なんですがUM12Aの中で1つだけファンキーなコンテナがあります。
重度の水脹れのように表面が凄い事になってます。
↑と同じ時間漬かっていても外観上何の変化も見られないものもあります。

以外と違うものなんですねぇ〜
〜観察編〜  15日経過〜
ゴシゴシするのも何回目になるんでしょうか?ようやく側面側は全体的に下地を現しました。
C20も少しずつではありますが下地(白い部分)面積が増えてきました。
天井部も9割方下地が出てきました。
〜観察編〜  21日経過〜
きりのいい20日経過ではなく何故か21日目です…
天井部の緑色は綺麗さっぱり剥れ落ちました。
〜観察編〜  22日経過〜
しかしこの絵も見飽きましたね"^_^"。
日に日に緑色の面積が小さくなってきています。

昨日より今日、今日より明日といった感じで…
UM12はほとんど剥離完了か!?
〜観察編〜  34日経過〜
最近忙しいッス。中途半端な間隔で見てます。34日目!いってみよう
C20剥離官僚完了です。
UM12も上に同じ。

〜考察〜   当工場調べ
 以上の結果をふまえてまとめますと
【長所】
 ・シンナーに比べて低価格・入手も容易
 ・そこまで強烈な臭いは無い(一応アルコール臭有りです)
 ・対象物が割れる心配も無い
 ・溶液自体が汚れない(溶かして落すんでは無く剥し落すので)
【短所】
 ・基本的に時間が掛かる(長期戦覚悟)
 ・全てのケースに対応しない(同ロットでも)

 トータルで見た場合でも長所の方が上回っている感じがします。今回は発生していませんが、場合によっては漬込み時間が長くなると反ってくるものもあるという話もありますが…。様子を見ながらじっくり腰を据えて塗装を剥そうという人に向いてます。チャッチャッと終わらせて改造したいという方は多少リスクはありますが、シンナープールがお奨め^^;

IPA塗装剥離大実験コンテナVerはこれにて完結!


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